・「西塩子の回り舞台」を支えるボランティア
西塩子は、少子高齢化が進む戸数七○を切る小さい集落です。平成九年の舞台組立以来、保存会では、西塩子のみで舞台を保存・伝承してゆくのは将来的に困難と判断。
そこで、翌年より他地域へも舞台組立ての援助を呼びかけ、十三年からはもっと広範囲にボランティアを募ってきました。その成果が実り、舞台組立てはもちろん、舞台道具や衣裳の製作、公演当日の着付けや舞台転換まで、平成十八年には七○名を超す大勢のボランティアに協力をいただけるようになりました。
・一から始めた「平成の大幕作り」
その中で特筆すべきは、完成までに五年の歳月を掛け、ボランティアとして小学生からお年寄りまで二百人ほどの人々が関わった「平成の大幕作り」。地元で綿を栽培し、糸を紡ぎ、織った生地で作ったという文政の大幕にならい、資料館で活動する機織りグループが中心となって、人々に呼びかけ綿の栽培から取り組んだもので、糸紡ぎと織りに三年を費やし、兵庫県の染織家浅井一甲氏に染めを依頼して、平成十八年の公演で披露されました。
ボランティアの皆さんとの交流こそが大きな財産。「西塩子の回り舞台」をきっかけとして広がった人の輪が、私たちに新たな知恵と行動力を与える力となってくれることでしょう。
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